知りあい→使いあい→創りあう
大阪科学技術センターのMATE研究会では、異業種交流の成果を急がず、知りあい→使いあい→創りあうというステップを大切にして進めています。これは言い換えれば、
第一段階 知りあう=情報の交換・交流
第二段階 使いあう=技術の相互利用
第三段階 創りあう=新製品の共同開発
ということができます。

異業種交流の場において、特に大切なことはメンバー相互がよく知りあうことであります。人的な交流をべースに当事者とその会社をよく知りあい、定例会はもちろんのこと、宿泊研究会や懇談会などを通して、ホンネを話しあう間柄となり、信頼の輪を広げることが重要であります。
強力な信頼関係が生まれたならば、お互いの二ーズとシーズがドッキングされるチャンスも多くなり、第二ステップ、第三ステツプヘのスムーズな進展が期待できるものと思われます。
異業種交流においては、一般的に第三ステツプである創りあう=物の共同開発を期待するわけですが、物の開発のほかに、見えない創りあい=新しい発想、新しい戦略の創りあいも大きな成果として期待したいものと思います。
なお、氷山の一角である異業種交流開発成果のみに目を奪われることなく、その水面下にある細かな交流、ソフト面の交流の意義の大きさに着目し、これを積み重ねることが、中堅・中小企業の経営力・技術力強化にとってさらに大切なのではないでしょうか。
20周年記念誌より